ECU(エレクトロニックコントロールユニット)のソフトウェア開発
自動車のあらゆる機器・システムを制御する車載ECU「パワートレイン系」「シャシ系」「ボディ系」などの開発に携わっております。
事例紹介
シャシ系ブレーキ・アクセルECU開発
ブレーキ・アクセルECUとは、ブレーキやアクセルを制御するECUのことで、代表的な機能として以下のものがあります。
- ・アンチロック・ブレーキ・システム(ABS):急ブレーキでタイヤがロックし滑るのを防止
- ・電子制御ブレーキ(ECB):ペダルの操作量をセンサで認識し電子的に油圧を制御
- ・電子制御安定性制御(ESC):車両の横滑りを感知し車両の安定性を保つ制御

上記のような機能を備え、自動車の安全性に欠かせないECUやセンターなどの構成部品に、異常動作などのトラブルが起きた場合ドライバに異常を知らせ、問題や故障の特定を容易にする自動車診断機能の開発を行なっています。
関連するソフトウェア開発・業務
- ・SILS(車載ECUソフトウェア向けのシミュレーター)開発
- ・ECU出荷までを取りまとめる車両担当業務
主な開発言語 : C言語(ツールとして、MATLAB、Simulinkなどを使用)
自動車のメータ周辺機器のソフトウェア開発
事例紹介
HUD(Head Up Display)
制御ソフトウェアの開発
UDはメータに表示される車速やインジケータの一部を運転席から見えやすいフロントガラスなどに映す車載部品です。そのHUDの中で中核となる制御ソフトウェアの設計開発を行っています。
具体的には以下のようなソフトウェアを開発しています。
- ・HUDのフロントガラス上の表示位置や明るさなどの調整を行う機械的な制御ソフト
- ・画面に映る車速や走行アシスト、
道案内などの表示物の制御ソフト

これらのソフトウェアは安全運転に必要不可欠な情報を表示するため、メータとの連携や確実性が求められます。
日々の業務においても、これらを意識し、安全な動作や入念なテストなどを実施して日々ソフトウェアを開発しています。
主な開発言語 : C言語(ツールとして、MATLAB、Simulinkなどを使用)
TIPS
ソフトウェア開発の流れ
FULEXでは開発にV字プロセス(V-Model)を採用しており、基本設計~結合テストを行っています。
ウォーターフォールと比べ、開発工程とテスト工程で各作業をリンクさせているため検証作業を効率よく実施できるメリットがあります。
V字モデル
自動運転機能のソフトウェア設計
事例紹介
自動運転機能のソフトウェア設計・テスト
自動運転機能はカメラやレーダーなどのセンサ情報を元に周囲の環境を把握し運転操作(アクセル、ブレーキ)への指令を出しています。昨今自動運転機能のレベルアップにより、自動車部品の精密機器化が進み役割が増え評価項目が増大しております。そこで、MBD(モデルベース開発)による仮想モデルを用いたシミュレーションの重要度も増しております。シミュレーション環境の構築により検討中の機能の試行等、開発サイクルを早めることを支援いたします。車両開発業務では機能への要求が高まり、環境の変化も起こりますが、そうした変化に柔軟に対応すべく開発メンバー間の知識、経験の共有を密に行い業務に取り組む環境を整備しております。

主な開発言語 : C言語(ツールとして、MATLAB、Simulinkなどを使用)